最新の英語教育理論と実践的なノウハウをわかりやすく解説します。 TESOL資格取得を目指す方、英語教育に携わる方必見の内容です。
今日は、一人の話をします。
Aさん、32歳。会社員。
英語は日常会話レベルで使える。
海外で働きたいという気持ちは、ずっとありました。
ただ、3年間動けなかった。
理由は意志ではありません。
「海外で働くために何をすればいいのか」が、
具体的に見えていなかったからです。
英語の勉強は続けていました。
ワーキングホリデーも調べました。
それでも、
「まだ早いかもしれない」
という感覚が残り、動けないまま時間が過ぎていきました。
AさんがTESOLを知ったのは、海外就労について調べていたときでした。
最初の反応はシンプルです。
「なぜ今まで知らなかったんだろう」
海外の求人を見ると、ほぼすべてに
「TESOL required」と書かれている。
それなのに、3年間一度も出てこなかった。
この時点で、ひとつの変化が起きています。
やるべきことが見えたことです。
それまで分散していた選択肢が、ひとつにまとまりました。
まずはTESOLを取る。
この一点に絞られたことで、
動き出すスピードが変わりました。
ワーキングホリデーか就職かという迷いも、
どの国がいいかという迷いも、一度横に置けた。
順番が整理されたことで、
判断がシンプルになったからです。
Aさんはフルタイムで働きながら、
TESOL Level 7を取得しました。
期間は約4ヶ月。
オンラインで完結するため、
通学の必要はありませんでした。
平日の夜と週末を使って進めていきました。
「忙しいから無理だと思っていたけど、
やってみると進められた」
そう話していました。
取得後にやったことは一つです。
LinkedInのプロフィールと、応募書類に
「TESOL Level 7保有」と記載した。
それだけです。
それだけで、反応が変わりました。
それまで、海外求人に応募しても
返信が来たことはありませんでした。
資格を取得した後、
初めて採用担当者から返信が来た。
内容は、面接の日程調整でした。
このときAさんは、
「入口が変わった」と感じたそうです。
印象的だったのは、Aさんのこの言葉です。
「意志が強くなったわけではない」
3年間動けなかった自分と、
7ヶ月で動いた自分。
変わったのは気持ちではなく、
「進み方が見えたこと」でした。
やる気はあった。
英語力もあった。
ただ、
何から始めればいいのかがわからなかった。
この状態が続いていただけでした。
その「わからない」が解消された瞬間に、
止まっていた状態が動き始めました。
Aさんが最初にやったことは、
英語力を上げることでも、
国を決めることでも、
資金を増やすことでもありませんでした。
採用条件を満たすことから始めたことです。
TESOL Level 7を取得する。
その後に、
求人を探す。
応募する。
選考を受ける。
この順番で進めたことで、
これまで見えなかった道が見えてきました。
海外で働きたいのに動けない理由は、
意志ではない場合が多いです。
多くは、
何をすれば前に進むのかが見えていない状態です。
進み方が見えたとき、
行動は自然に始まります。
英語力がある状態であれば、
あとは順番を整えるだけです。