キャリア
2026.02.08
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英語講師の枠を超える。TESOL資格が切り拓く「教える」のその先にあるキャリア

執筆者

オンラインTESOL協会

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この記事で学べること

最新の英語教育理論と実践的なノウハウをわかりやすく解説します。 TESOL資格取得を目指す方、英語教育に携わる方必見の内容です。

「英語講師の仕事は、一生教室の中で教え続けることだけ」と思っていませんか?

実は、国際的な英語教授法であるTESOL(テソル)の資格や、日々のレッスンで磨いたスキルは、教育業界以外でも「喉から手が出るほど欲しい」と思われるほど価値のあるものです。

本記事では、英語講師の経験を活かして、どのような新しいキャリアへ踏み出せるのか。その具体的な道筋と、今からできる準備について、わかりやすく解説します。

1. 「教材を作る」プロへ:出版・コンテンツ制作

「この説明、生徒に全然響かないな」
「もっといい教材があればいいのに」
……そんな風に思ったことはありませんか?その「現場の違和感」こそが、出版業界では大きな武器になります。

  • 教材ライター(執筆者)への道
    教科書やドリル、学習アプリの問題を作る仕事です。プロのライターの多くは、元・教員です。「どこで生徒が躓くか」を知っている強みは、何物にも代えがたい実績になります。
    • 準備: まずは今の職場で、オリジナルのプリントやブログ記事を書いてみましょう。「書く実績(ポートフォリオ)」を貯めておくことが、フリーランスとして独立する際や転職の際の強力な証明になります。
  • 教材編集者(エディター)への道
    ライターに執筆を依頼したり、内容をチェックしたりする司令塔です。出版社は「現場を知らない編集者」よりも、「現場で1〜2年以上教えてきた経験者」を求めています。TESOLの資格があれば、その専門性をさらに高く評価されるでしょう。

2. 「組織を動かす」リーダーへ:アカデミック・マネジメント

「教えるプロ」から、次は「学校を支えるプロ」へのステップアップです。

  • キャリアの階段(キャリアステップ) 多くの語学学校では、以下のようなステップで昇進していきます。
    1. コーディネーター: 講師同士の予定調整やサポート。
    2. 教務主任補佐: 新人講師へのアドバイスや、主任のサポート。
    3. 教務主任(DoS): 学校全体のカリキュラムを決め、講師を採用・育成する責任者。
  • 求められるのは「ビジネスの視点」 管理職になると、教育の質だけでなく「どうすれば生徒が集まり、満足度が上がるか」というビジネス的な感覚(商業的意識)も必要になります。
  • 資格がものを言う世界 管理職を目指すなら、MA TESOL(修士号)や、より高度なDiploma(ディプロマ)などの資格を取得しておくと、理論的な裏付けがあるリーダーとして、周囲からの信頼や給与交渉の力が格段に高まります。

3. 「領域を広げる」スペシャリストへ:異業種への転身

「英語を教えること」の本質は、実は「高度なコミュニケーション」です。これはビジネスのあらゆる場面で応用できます。

  • 企業研修・人事コンサルタント グローバル企業の社員向けに研修を行ったり、多国籍なチームがうまく働くための仕組みを作ったりする仕事です。一般的に、教育業界よりも給与水準が高い傾向にあります。
  • 教員養成トレーナー 「先生を教える先生」です。自分のノウハウを次世代に伝える仕事で、コーチングやメンタリングのスキルが活かせます。
  • インストラクショナル・デザイン(教育設計) 「どうすれば人は効率よく学べるか」という理論に基づき、教育プログラムを設計する専門家です。最近では企業のオンライン研修などの需要が急増しています。

4. 転身を成功させるための「翻訳」のコツ

転職を成功させる鍵は、あなたのこれまでの経験を、相手の業界の言葉に「翻訳」して伝えることです。

履歴書に書ける「スキルの言い換え」

英語講師としての日常

ビジネスでの評価(言い換え)

生徒のレベルに合わせて話す

情報を整理し、相手に伝えるプレゼン能力

目標達成(合格など)を支える

目標管理(KPI管理)とコーチング能力

外国人の生徒に対応する

多様性の理解(DE&I)と調整能力

レッスンの時間を守る

プロジェクトの進捗・時間管理能力

今すぐできる3つのアクション

  1. つながりを作る: LinkedInなどのビジネスSNSで、自分と同じように「元講師」から異業種へ移った人のキャリアを調べてみる。
  2. 学びを深める: 専門性を証明するために、上位の資格(Diplomaなど)の取得を検討する。
  3. 実績を形にする: 今の職場で、授業以外のこと(イベントの企画やパンフレット作成など)に積極的に関わり、「教える以外の実績」を作っておく。

結論

TESOLは、単に「英語の教え方を学ぶためのもの」ではありません。
それは、「人の心を動かし、成長を支える技術」を持っていることの証明です。

今、あなたが教室で生徒に向き合っているその経験は、間違いなく次のステージでも役に立ちます。そのスキルをどこへ繋げたいか。少し視野を広げるだけで、あなたのキャリアは無限に広がっていくはずです。

もっと詳しく学びたい方へ

TESOL Level 7プログラムでは、本記事で紹介した内容をさらに深く学び、 実践的なスキルとして身につけることができます。